さらなる「JDIに追い銭」は既定路線なのか?
JDI設立時に私はJDIは5年もたないと予言して来た。JDIに転職したいと後輩から相談され、そう言って止めた。後輩よ、私の言うこと聞いておいて良かったろう?
JDI、中台の企業連合から「出資の可否通知ない」って?
うーん、まさかとは思うけど破綻させないよね。選挙前のこのタイミングで破綻されたら安倍政権が困ることになるわけで。とすると、また国民の血税が注ぎ込まれるのかなぁ。いやほんとに勘弁してくれ。
ひょっとして、さらなる盗人に追い銭ストーリーは既定路線なのか?
実は、中台連合の資金援助が得られないことはずっと前に分かっていて、追い銭の前に責任をはっきりさせるために経営陣が先に退陣した、とかいう話だったりして。
怖い怖い、くわばらくわばら。
さて、JDIがここまで駄目になった原因について、日経ビジネスの佐伯さんがとても良い記事を書いてる。
彼によるとJDIがここまで駄目になった理由は下の3つ。
1) 過度のアップル依存
2) 技術への過信
3) 主体性なき経営体制
その通り!
コモディティという安っぽい理由でかたつけようとする安っぽい経済ジャーナリストが多い中、久しぶりに読める記事に出会ったよ。
でも欲を言えば、もう一段階、記者の目から原因を深掘りして欲しい。ジャパンディスプレイのケースは日本の根本的な問題と思えるから。
また、見方を変えて、大手電気メーカー、ソニー・日立・東芝・パナソニックらが自らの責任としてやらねばならなかったリストラを政府と国民に押し付けた罪はどうなのだろう。無論、道義的な意味で、だが。
大手電気メーカーにはJDI設立時に有機EL事業を手放さず、結果的に技術を遅れさせた罪もある。JDIは有機ELの開発で大変苦労したはずで、それが経営判断を鈍らせた側面もあるだろう。有機ELの遅れは大手電気メーカーの戦略の稚拙さが招いたものとも言える。
こんな考えはいかがですか?スポンサー様の道義的責任を問うような記事は書けないですかね。
2019/06/16 黒♭
(Rakuten Blogから引っ越しました。)
前回記事:で、JOLEDは大丈夫なの?
前々回記事:JDIと純粋な技術者の悲哀